そこはかとなくかきつづれば・・・

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こんばんは、オリエです。

今日は、救急車と血にまつわる話をします。

帰宅途中、乗り換えの駅のホームへ階段を下りていくと、
階段を下りきったところに人が倒れていました。
足が階段のほうに向けられていたので、(頭を打った?!)ということはすぐ予測できました。
非常に気になったので、停車中の電車から現場を見守ることにしたんですが…

たしか、頭を打った可能性があるときは、頭は動かさないほうがいいんですよね?
駅員さんと警備員さん合わせて4~5人が取り囲んでいるのですが、
頭から血が出ているので、布で押さえようとしてどうしても頭が少し動いています。
 (あーーー 頭動かさないで~~)
 (プロが来るまで待ってーー)
 (早く! 早く救急車来てーーっ!)
 (とにかく何とかご無事であるように・・・・)
そんな気持ちでいました。
しかし、救急車がなかなか来ない・・・・・。
とうとう救急車が到着する前に、私の乗っている電車が発車する時間になってしまいました。
 (えーーー 遅い。。。)
私がここに来てから絶対5分は経ってる!
さらに言えば、私が来た時にはすでに駅員さんらが数人集まっていたわけだから・・・
救急人が倒れてからどれだけ経ってるのか?!
しかも、まだサイレンの音さえ聞こえてこない。。。憤りすら感じました。

 

そうして祈るような気持ちのまま、最寄り駅に着きました。
いつもの道を帰っていると、少し先に救急車が止まっているのが見えました。
サイレンは点灯しているものの、物々しさはまったく感じられませんでした。
救急隊員も野次馬もいない、私の前を行く人は普通に通り過ぎるのです。
救急車の横を通り過ぎるとき、何があったのかと道路に目を落とすと、そこには生生しい血が!
(あぁそうか、救急車の中にいるんだな) と想像されました。
それで分かりました。
受け入れの病院が見つからないんだな、と。
以前、同じマンションの住人が階段から落ちて私が救急車を呼んだとき、
救急人を中に運んでから、その救急車がなかなか発車しなかったことが思い出されました。

この日20分程の間に、医療業界の現実を実感したのでした。

 

きっと、こうして立て続けに出くわさなかったら、感じることも違っただろうし、
またこんなに心に刺さらなかったのかも…と思うと、
この日私が出くわした意味を深く受け止めようと、こうしてブログに書きました。

こうしよう、ああすればいいのでは、と意見が出てこないのが悔しいですが、
これを読んだ皆さんが、
医療業界の問題を、より近い問題として考える機会となれば幸いです。