さくら ~魁てこそ~

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沖縄で桜と言えば、ソメイヨシノではなく緋寒桜(ヒカンザクラ)。本土の桜シーズンとはかけ離れた、1月下旬から2月の上旬に見ごろを迎える。また奇妙なことに、沖縄の桜前線は北上するのではなく、逆に沖縄本島北部から南部、離島へと南下してくる。これは、桜の開花に暖かさだけでなく”寒さ”も必要なためだそうで、年中暖かい沖縄では、寒波の南下に合わせて北から咲き始めるということらしい。

沖縄には幾つか桜の名所と呼ばれるところがあるが、なかでも有名なのは本島北部の八重岳。“日本一早咲き”をうたい文句に毎年桜祭りが開催される。というわけで、先日このお祭りに行ってきた。

sakura
sakura

この時期の名護付近は、沖縄ではビックリするほどの渋滞となる、通常那覇から車で通常2~3時間程度で八重岳のある本部町につくのだが、この日は4時間もかかってしまった。

ようやくたどり着いた桜祭り会場、八重岳を山頂へ向けて蛇行してのぼる道沿いに、濃いピンク色の花が多少の風雨に負けることなく元気に咲いていた。

花を愛でるのもよいが、腹が減った。やはり花より団子、真の目的地「桜祭り会場屋台村」へ Let’s go!

温暖な沖縄といえど冬真っ只中、体を温めるべくアツアツの本部牛串をつまみにオリオン一番桜(ラベルが違うだけで通常のオリオンドラフトビール)をあおる。うん、ようやく春の気配を感じることができた♪

楽しい一日を満喫したあとは、ドライバーを友人に押し付け帰路に就く。テールランプの連なる国道58号線をうつろに見ながら、那覇までの数時間、うつらうつらと春眠を貪るのであった。

by taichi kobata